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頭部X線規格写真

矯正歯科の選び方(11のチェックポイント)


矯正歯科の選び方(11のチェックポイント)

矯正歯科の選び方に迷ったら?アーティスティックスマイルが一番ですよと言いたいところですが(笑)、公平な目線で書かせて頂きます。

 

まずこのようなタイトルで書こうと思ったきっかけは最近再治療が増えたなぁと思ったからです。以前より身近になった矯正歯科治療。しかし気をつけないとあなたのその治療費と時間は無駄になり、10年後に再治療を引き受けてくれる医院を探して回ることになるかもしれません。

 

二度目の矯正歯科治療、転医の患者様など、私は別の先生が過去に治療した患者様の様々なケースを治療してきました。矯正歯科治療を受けたらガミースマイルになってしまった、前に矯正したけど出っ歯やしゃくれが戻ってしまった、子どもの頃に矯正したはずなのにうまく咬めないetc. このような方々を少しでも減らすために一般の方でもご自分の身を守るためにできることを10項目列挙しました。

 

矯正歯科の選び方_まずは初診カウンセリングの段階でチェックすべき8項目

 

①矯正治療に特化した病院か

②ワイヤー矯正を基本としているか

③治療例に咬んだ状態の変化と外見の変化が掲載されているか

④舌癖に代表されるような生活習慣と歯並びの関係について説明を受けたか

⑤矯正治療には患者様の協力が必要だということを教えてくれたか

⑥矯正歯科治療の中に歯磨き指導も含まれるのか

⑦小学校低学年の子どもに対して「手遅れになる」と治療を急かさなかったか

⑧料金の説明が明確だったか

 

矯正歯科の選び方_検査に進んだ場合にチェックすべき3項目

⑨横顔のレントゲン撮影を行い、その結果を説明してくれたか

⑩期間の説明を受けたか

⑪リテーナーの説明を受けたか

 

①矯正治療に特化した病院か

歯科の場合、標榜科目は「歯科、矯正歯科、小児歯科、口腔外科」の4つです。あくまでも一つの目安ですが、3つ以上を標榜しているところよりも「矯正歯科」だけを標榜している医院を選ぶといいです。一つしか標榜していない=その道のエキスパート、と考えていいです。

 

日本では歯科医師の資格さえあれば前述の4つのいずれも標榜してよいことになっています。しかし実際には一人の先生が4科目のすべてにおいてエキスパート、ということはまずないと言っていいです。何故ならエキスパートになるには歯科医師国家試験合格後、それぞれの科目について長く研鑽を積む必要があるからです。多くの科目を標榜している場合、矯正歯科の研修をしていない虫歯の先生が矯正歯科も兼任していることがあるので注意が必要です。

 

②ワイヤー矯正を基本としているか

マウスピース矯正を否定はしません。患者様それぞれ事情は違いますし、口の中の状態も違うので、一部の患者様についてはマウスピースによる矯正歯科治療が適切な選択である場合もあります。一方でワイヤー矯正はあらゆるケースに対応できますし、一定の熟練した技術がないとできない方法です。そのため、全ての患者様をマウスピース矯正で治すことを前提としている医院は要注意です。マウスピース矯正はあくまで方法の一つであり、矯正歯科治療の基本はワイヤー矯正です。

 

③治療例に咬んだ状態の変化と外見の変化が掲載されているか

医院の治療例は見せて頂いた方がいいです。今は初診相談前にHPでも確認できる場合もありますし、医院のパンフレットにも掲載されていることがあります。

 

治療例を見る時のポイントです。

1)片あごの写真だけしか載せていない→×

歯は片あごだけでは存在しません。一見並びがきれいでも咬むとちゃんと咬み合っていない場合があります。かみ合わせの問題が改善されていないかもしれません。

2)歯の写真しか載せていない→×

歯はあくまでも顔の一部です。かみ合わせを治したことにより口元の外見が崩れてしまってはもともこもありません。治療前と治療後の笑ったところと横顔を確認しましょう。

 

④舌癖に代表されるような生活習慣と歯並びの関係について説明を受けたか

歯は歯並びの内側にある舌に大きな影響を受けます。食べたり話したりする時のその人特有の舌の動かし方によって歯の場所や向きは変化します。言い換えるとあなたが今治そうと思っている不正な歯並びの原因は舌だったのです。この舌の影響を最小限にするための生活習慣改善指導の説明はあったでしょうか。原因を除去せず無理やり器械で並べてもいつか又元の歯並びに戻ります。実際こういった生活習慣指導を受けなかったせいで再治療を受ける方は今多いです。

 

舌癖への指導がなかったために戻ってしまった事例についてはコチラ▽
https://www.artistic-smile.com/wp/voice/1880

 

 

⑤矯正治療には患者様の協力が必要だということを教えてくれたか

矯正治療には患者様の協力が不可欠です。治療開始後、矯正器具は患者様の体の一部となります。取り外し式の器具を決まった時間数付ける、器具を清潔に保つ、予約の管理をする、そして④の生活習慣を改善する、などやることがけっこう多いのが特徴です。こういったネガティブな部分も隠さず説明してくれたでしょうか。

 

マウスピースを数カ月に一度取りに来る以外はとくに何もしなくて大丈夫、のような説明は一番良くありません。矯正治療開始後、思っていた歯並びにならずショックを受けるかもしれません。

 

⑥矯正歯科治療の中に歯磨き指導も含まれるのか

自分では外せないタイプの矯正器具を付けた状態は特別な環境です。特別な歯磨き指導を受けなければ磨けるわけがないのです。上手に磨けないとどうなるか?治療中に虫歯や歯周病になり、それらの治療を受けるために矯正治療を中断することになります。もちろん治療期間は延びますし、治療費が高くなってしまう事もあります。器具は付けるけどその管理は患者本人任せ、では良い医院とは言えません。歯磨き指導を無料で受けられるか?というのも大切なチェック項目です。

 

⑦小学校低学年の子どもに対して「手遅れになる」と治療を急かさなかったか

あごが左右や前にずれた状態(受け口)など、その他一部には治療のタイミングを早めることで良い結果が得られる不正なかみ合わせもありますが、それらは全体の一部です。もしお子様が小学校低学年の時に「早く始めないと手遅れになる」と言われたら、それが本当に一部のケースに該当するのか、別の専門医院でも相談すると安心です。

 

⑧料金の説明が明確だったか

矯正歯科治療の費用には期間や回数に関係ない固定の基本費用と期間や回数に応じて必要となる費用があります。こういった説明が曖昧でなかったか?は選び方におけるポイントです。きちんと説明を受けた場合は期間や回数に応じてかかる費用についてもご自分で概算を見積もっておくといいでしょう。通院毎にかかる費用が5,500円であれば、5,500×一年ごとの通院回数×治療期間(単位:年)、というように。治療開始後、予定外の出費が重なるのでやっぱり止めたいとなっても固定式の器具を付けてしまったらそうそう止められませんから。

 

ここまでが詳しい検査をする前の段階での矯正歯科の選び方のポイントです。初診相談で納得出来たら次は検査に進みます。

 

 

矯正歯科の選び方…それでは検査に進んだ場合はどんなことに気を付ければいいのでしょうか。

 

⑨横顔のレントゲン撮影(正式名:頭部X線規格写真、セファログラム)を行い、その結果を説明してくれたか

頭部X線規格写真

横顔のレントゲン(頭部X線規格写真)を使った治療計画の説明

 

 

矯正治療によって顔立ちは変化します。そのため、立体的に計算して治療計画を立ててくれたかどうかは重要な見極めポイントです。その中で最も重要なのは横顔のレントゲン写真です。そして撮影したレントゲン写真については先生側の診断で使うだけでなく説明もしてくれる病院が好ましいです。

 

⑩期間の説明を受けたか

検査まですれば大まかな期間は割り出せるはずです。期間についても目安を教えてくれる医院を選ぶようにしましょう。もちろん患者様の体質や協力度によって前後するのですが、普段の生活にも様々な影響があると思うので人生の予定を立てる上で、こちらが聞かなくても治療期間をしっかりと伝えてくれる医院を選びましょう。

 

⑪リテーナーの説明を受けたか

矯正歯科治療後に戻りを防ぐ目的で使うリテーナーという器具があります。こちらの説明をきちんとしてくれたか?治療後も定期検診期間を設けリテーナーの調節をしてくれるシステムとなっているか?も重要です。治すことがゴールではありません。一人ひとりの患者様に、治した状態を維持するためのレールを引くところまでが私たちプロの矯正歯科治療です。

 

矯正歯科の選び方…、いかがでしたでしょうか。これらは私が今まで診てきた再治療の患者様について「この方は一度目の矯正歯科治療で何を確認すれば再治療するはめにならなかったか」という考察をもとに選び方のポイントを列挙しました。一度きりの矯正治療にするためにぜひ参考にして下さい。

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